確認行為がやめられなくて仕事が辛い!
こんにちは。心理カウンセラーの武田です。
私は現在、お薬なしで強迫性障害を治していくサポートをしています。
最近は、仕事の上で「確認行為」がやめられないというお悩みが多く寄せられています。
私も経験があるのでそのつらさはよくわかります。
例えば、
▢個人情報を間違っていないか。紛失してはいないか。
▢商品の仕入れの数量を間違っていないか。
▢封筒に書類をちゃんと入れたか。別の物を入れてはいないか。
▢危険物や薬剤を間違って配合していないか。
▢職場の戸締りをちゃんとやったか、火の元を消したか。
など、絶対にミスできないというプレッシャーから確認行為がどんどん増え、いつの間にか、いくら確認しても安心できなくなってしまうのですね。
そして病的に何度も何度も確認してしまう。
確認を繰り返してしまうので、一つ一つの仕事が完了できず、遅れてしまう。
そして仕事がどんどん溜まってしまい、そのことをまた上司に責められて、ますます焦ってしまう。
それでも確認をやめると大きなミスをしてしまいそうで、どうしてもやめることができない。
確認行為をやり続けるのも地獄。やめるのも不安で地獄。
仕事を終えた後もずっと不安が消えず、帰宅後も気になって仕方ない。
仕事に行くと、身も心もグッタリ疲れ果ててしまう。
そんなあなたではないでしょうか?
こんなペースで仕事を続けることができるのだろうか、辞めたほうがいいのではないだろうか、そんな迷いも生じてくると思います。
仕事を辞めた方がいいのか?辞める前にまずは確認を減らす練習を
確認行為でクタクタになってしまう毎日が続くと、この仕事を辞めたいという気持ちも出てくると思います。
「仕事を辞めたほうがいいですか?」という問いに関しては、「仕事を辞めるのは最終手段に取っておき、仕事を続けながら確認を最大2回までにする練習をするのはどうですか?」と提案させていただいています。
仕事を辞めるのは、確認を減らすトレーニングを試してからでも遅くはありませんからね。
強迫性障害・確認強迫という症状は、確認を減らす練習をすれば改善していきます。
不安だから何度も確認してしまうのですが、確認をすればするほど悪化してしまう病気なのです。
だから、まずは確認を2回までに減らしていく練習が大切だと考えています。それができれば強迫観念も弱くなっていきます。
私のカウンセリングでは確認を減らすコツについて丁寧にアドバイスしていますので、一人で悩み続けて苦しい方はいつでもご相談していただければ幸いです。
ですが、あまりにも今が苦しすぎて、食べられなかったり、吐き気が続いたり、眠れなかったりといった症状がある場合は、命を最優先していただいて、休職願を出すとか、転職してプレッシャーが少ない仕事に就くという選択肢もあると思います。
このあたりは、仕事のハードさやご本人の心身状態から、よく考えて判断する必要があると思っています。
3回以上の確認は逆効果!最大2回までの練習をしましょう!
今、あなたが5回以上確認行為をしているのならば、まずは確認を2回までに減らす練習をしてみましょう。
2回という回数には理由があります。
理由1.3回以上確認すると記憶が曖昧になります。つまり、確認すればするほど「不確か感」が増し逆効果なのです。
不安だから3回以上確認してしまっていると思うのですが、実はそれが逆効果なのです。
3回以上すればするほど、「今確認をした」という記憶が残りにくくなって、かえって不安になってしまう傾向があるのです。
ですので、「3回以上の確認は悪!」と覚えておくといいでしょう。
理由2.確認を2回でやめても3回以上しても確認した結果は同じ。つまり3回以上は無用な確認。
例えば、職場の戸締りを2回確認してちゃんと閉まっていたら、それ以上いくら確認しても、やっぱり閉まっているのです。
5回目の確認時に「やっぱり開いてた」なんてことはないのです。
2回確認した結果と5回確認した結果は変わらないのですね。
つまり、2回以上の確認は無用なのです。2回確認すれば大丈夫と信じて、そこで確認をやめる練習をしましょう。