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ゴミを何度も確認する強迫性障害(確認強迫)を治す方法

大事な物を捨ててないか不安で何度もゴミを確認してしまう人へ

 

こんにちは。心理カウンセラーの武田秀隆です。

 

次のような症状で困っている人はいませんか?

 

▢ゴミの中に大事な物を間違って捨ててないか不安になって、何度もゴミを確認してしまう。

 

▢チラシを捨てた後に、大切な書類も一緒に捨ててないだろうかとか不安になって何度も確認してしまう。

 

▢捨てる時に何度も確認したはずなのに確信が持てなくて、ゴミ箱の中を全部出して確認してしまう。

 

▢大事な物を捨ててしまうのが怖くてゴミを捨てられずに溜め込んでしまう。

 

ゴミを何度も確認するのは、強迫性障害の確認強迫の症状ですね。

 

そういう症状を治したいと思っている方も結構いるんじゃないかと思います。

 

今回はそういう症状を治すための知識をお伝えしようと思います。

 

3回以上確認すると症状が悪化する

まず、覚えておいていただきたいことがあるのです。

 

それは、確認すればするほど症状が悪化するということです。

 

どうしても確認したいという気持ちはすっごくよくわかります。私も強迫性障害でしたからね。

 

「万が一大事な物が入っていたらどうしよう」という強迫観念が浮かびますから、確認したい衝動はどうしても強くなってしまいますよね。

 

ですが、確認するという「強迫行為」をすることで、「強迫観念」がさらに強くなってしまうのです。

 

「強迫行為」をすることは「強迫観念」にエサを与えることと覚えておいてほしいのです。

 

ですから、確認行為をすればするほど、強迫観念はパワーアップして、ゴミを捨てるたびに「大事な物が混ざっているぞ!」と不安をあおってくるようになるのですね。

 

この症状を治すためにあなたが頑張ることは、確認行為(強迫行為)をやめていく練習をすることです。

 

強迫行為をやめていけば、強迫観念はエサをもらえず弱っていくのです。つまり治っていくのですね。

 

ゴミの確認は、捨てる時にしっかり確認を1回すれば十分です。確認は1回がベストだと思います。最大でも2回までですね。

 

しかし、3回目は絶対にしてはいけませんよ。3回目は間違いなく強迫行為だからです。

 

3回も確認してしまうと悪化してしまうので要注意です。

 

 

3回以上確認すると記憶に残りにくく逆効果

何回確認しても不安が消えないということはありませんか?

 

実は確認というのは3回以上すると記憶に残りにくいという特徴があるのです。

 

「大切な物が入っているかも」と不安になって何度も確認してしまうのですが、3回以上確認するとかえって記憶が曖昧になって不安になってしまうのです。

 

そういう意味でも、3回以上の確認は逆効果になるのです。

 

ゴミの確認は「捨てる時にしっかり一回がベスト」「最大でも2回まで」「3回以上が逆効果」と覚えておきましょう。 

 

ゴミを捨てた後は不安に襲われても確認しない

よくありがちなのが、ゴミ置き場に持っていく直前に不安になって、全部袋から出して確認してしまうという行為です。

 

ですが、これも強迫行為ですから、やればやるほど悪化してしまうのですね。

 

ゴミを捨てる時にしっかり確認したら、そのあとはどんなに不安になっても確認してはいけません。

 

強迫観念が「もう一回確認しろ」と言ってきますが、これは脳の誤作動による間違った命令です。

 

間違った命令だから従ってはいけません。反応しないことが重要ですよ。

 

強迫性障害というのは、本当は大丈夫なのに、脳が誤作動して「もっと確認しろ!」と間違った命令を出す障害です。

 

ゴミを出す前に1回確認したら、絶対に大丈夫なのです。

 

ただ、脳が誤作動して「もっと確認しろ」とニセモノの命令を出しているだけなのです。

 

つまり、すごく確認したい衝動に襲われても、それは脳の間違った衝動なのです。

 

あなたが強迫を治したいを考えているのなら、間違った衝動を無視して確認せずに捨ててしまいましょう。

 

間違った衝動を無視しても、恐れていることは起きませんから安心してくださいね。

 

ゴミを捨てた後は回想したりあれこれ考えたりしない

これもよくありがちなのですが、ゴミを出した後に記憶をたどって回想したり、大丈夫かどうかあれこれ考えてしまう人もいると思います。

 

これは頭の中で確認している行為なので、私は「思い出し確認」と呼んでいます。

 

そして実はこの「思い出し確認」もやればやるほど不安が強くなって逆効果なのですね。

 

考えれば考えるほど不安になって、また確認してしまったという人も多いと思います。

 

この「思い出し確認」をできるだけ少なくする方法があります。 

 

それは、「かすかでも確認した記憶が残っていたら絶対に大丈夫」と信じることです。

 

大切な物を捨てていないという確信が100%なくてもいいのです。

 

重要な点は、「ゴミを捨てる時に確かに確認した」という「確認の記憶」が少しでも残っていれば、それはもう絶対に大丈夫だと信じて、それ以上回想しないことが大切なのです。

 

回想すればするほど強迫観念につかまってしまいますので、回想しない時間を作ることが重要ですよ。

 

ゴミをゴミ箱(ゴミ袋)に入れる前にしっかり確認したら、そのあとは回想したりせず、再度確認もせず、勇気を出して集積場所へゴミ出ししちゃいましょう!

 

「あれこれ回想せず集積場所に出してしまう」という目標を決めたら、あなたが頑張るのはそれだけです。

 

頭を使わずに(あれこれ考えずに)、肉体だけをつかって、ロボットのように機械的にその行動の達成のみを目指して頑張ってみましょう。それが早く治すコツです。

 

お一人で悩まず、いつでも相談してくださいね

お一人で強迫行為を減らしていく練習をする自信がないという方は、いつでもご相談してくださいね。

 

遠方の方には電話相談も対応していますので、お気軽にお電話くださいね。

 

090-3623-7508 まで