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エイズの疫病恐怖でポスターや赤い物まで怖い強迫性障害の治し方

エイズ恐怖の強迫性障害で洗浄除菌をくり返してしまう人へ

強迫性障害でエイズに関する疫病恐怖・洗浄強迫でお悩みの方もいらっしゃると思います。

 

次のような症状でお困りではないですか?

 

▢衣類やスマホなどにエイズウィルスがついていると感じたらすぐに除菌洗浄(洗濯)してしまう。

 

▢エイズのポスター等を見ただけで汚染した感じがして手洗いやシャワーを何度もくり返してしまう。

 

▢エイズのポスター等の近くを通っただけで服を何度も洗濯したり、捨ててしまったりしてしまう。

 

▢赤い物を見ただけで血液やエイズを連想して、避けたり、手を洗ったり、除菌したりしてしまう。

 

▢病院や救急車や献血バスの前を通るのが怖い。近くを通っただけで汚染されると感じてしまう。

 

▢洗わない手で触ると次々に汚染が広がる気がして除菌シートを大量に使ってしまう。

 

▢エイズ検査を何度も受けてしまう。

 

今回は上のような症状を治していく方法について書いていきたいと思います。

 

エイズ恐怖が強くて、日常生活に支障が出ている方にとって少しでも参考になれば幸いです。

 

エイズに関する正しい知識を持ちましょう。

エイズは確かに恐ろしい病気です。

 

ですが、エイズウィルスは感染力の弱いウイルスです。空気中や水中では生きることはできません。

 

感染者の血液、精液、膣分泌液などの体液の中でしか生きられないのです。

 

つまり、性行為による感染と血液による感染に注意していれば、普通の日常生活で感染する危険性はありません。

 

ですので、エイズのポスターにはエイズウィルスはいません。くっつくこともできません。くっつく前に空気に触れて死んでしまいます。

 

壁にもスマホにも洋服にも料理にもエイズウィルスはいません。くっつくことすらできないのです。

 

病院の前を通ったり、献血バスの前を通っても、エイズウィルスが飛んできて感染するということはありません。

 

そういう事実をしっかり理解することが大切です。

 

また、感染している人と、隣に座っておしゃべりをしたり、握手をしたり、体に触ったりしても、感染することはありません。

 

繰り返しますが、エイズウィルスは空気中では死ぬのです。感染者の血液・精液・膣分泌液だけが住処なのです。

 

われわれの日常生活は空気に包まれています。ですので、普通の日常生活では感染しないのです。

 

そのことをしっかり頭に入れておきましょう。

 

エイズウィルスがいるという強迫観念は真っ赤な嘘。除菌衝動は脳の誤作動が原因

正しい知識を知っているのに、エイズという字を見ただけで感染した気になる人もいます。

 

ポスターを見ただけで感染したと不安になり洗浄除菌をくり返してしまう人もいます。

 

そういう人は、強迫観念や強迫行為についても理解を深めておくことが重要です。

 

まず、「ポスターにはエイズがいるぞ!それを見たら感染するぞ!手を洗え!除菌しろ!」と頭の中で強迫観念が言ってきますよね。

 

ですが、強迫観念の言っていることは真っ赤な嘘なのです。

 

脳が誤作動して「エイズがいるぞ!除菌しろ!」と間違った命令を出しているに過ぎないのです。

 

いいですか。正しい命令じゃないんですよ!間違った命令なんです。ニセモノの命令です!

 

だから、そんな命令に従ってはいけませんよ。除菌する必要などないのです。

 

いくら除菌したい衝動があっても、それは脳の「間違った衝動」なのですね。

 

脳の間違った命令や衝動にだまされてやってしまう手洗いや除菌や洗濯のことを強迫行為というのです。

 

つまり、強迫行為とは全くやる必要ない行動なのです。

 

強迫性障害を治すために一番重要なことは強迫行為をやめていくことなのです。

 

こんな強迫行為をすれば悪化します。強迫行為をやめれば治ります。

 

苦手な物を避ける。

 

過剰な手洗いやシャワー。気になるたびに除菌シートで拭く。

 

過剰な洗濯。感染したと感じる服を捨てる。

 

これらは全て強迫行為です。本当はやる必要のない行為ですね。

 

避けたい衝動も、洗いたい衝動も、捨てたくなる衝動も、脳の誤作動が原因間違った衝動です。

 

例えばエイズのポスターや、エイズと書いた文字を避けて、触らないようにするというのも強迫行為です。

 

本当は触っても平気なのに、脳が「それに触ると感染するぞ」と間違った命令を出しているにすぎません。

 

強迫行為というのは実はやればやるほど強迫観念を強めてしまうのです。つまり悪化してしまうのですね。

 

あなたが今、強迫行為をたくさんしているのなら、少しずつでも強迫行為をやめていく練習が必要です。

 

強迫行為をやめていけば、強迫観念はおのずと小さくなっていきますよ。

 

早く治したい人は曝露反応妨害法にチャレンジしよう

曝露とは積極的に自分から苦手な場面、不安な場面に直面することです。

 

例えば、エイズのポスターや文字すら怖い人は、そういうものをプリントアウトして何度も触ったり、ポケットに入れて生活するのが曝露です。

 

赤い物が怖い人も同様に、赤い物を何度も触ったり、赤い折り紙をポケットに入れて生活することが曝露です。

 

今まで避けていた物を避けずに、あえて勇気を出して何回も触ってみるというのが曝露の基本です。

 

飽きてくるくらい何度も触っていると、慣れてきて不安が小さくなっていきます。

 

飽きて不安が下がるまでたくさん触ることが重要です。

 

 

次に、反応妨害とは、曝露した場面で普段している強迫行為を我慢することです。

 

つまり、手を洗ったり、洗濯したり、除菌したりすることをやめていく練習をすることです。

 

最初は不安ですが、別の活動に集中していると、時間と共に不安は小さくなっていきます。

 

そういう何度も練習を重ねていくことで、脳が正常に働きだして「妄想を恐れていただけなんだ」と実感することができるのです。

 

そして、ありもしないエイズウィルスを恐れることがなくなってきます。

 

曝露反応妨害法は、不安な場面でも強迫観念の「間違った命令」を無視して、強迫行為をしない練習ですね。

 

安心してください。強迫観念を無視しても、強迫行為をしなくても、恐れていることは起こりませんからね。

 

なぜなら、強迫観念は脳の誤作動による「間違った思い込み」に過ぎませんし、強迫行為はもともとやる必要のない行為だからです。

 

最初は少し勇気が必要ですが、ぜひチャレンジしてほしいと思います。

 

お一人で悩まずいつでもご相談してくださいね。

 

強迫性障害を治すためには、強迫観念に襲われても強迫行為をしないという練習が不可欠です。

 

ですが、お一人で取り組む自信がない人もいると思います。

 

そんな時はいつでもご相談してくださいね。遠方の方は電話相談にも対応しています。

 

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