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手洗いを繰り返す強迫性障害・不潔恐怖を治すコツ

こんにちは心理カウンセラーの武田です。
 

手洗いを5回も6回も繰り返してしまう人はいませんか?
 

1回洗っても、まだ汚れが残っているような気がして、また洗ってしまう。
手洗いごとに石鹸をたくさん使ってしまう。
洗いすぎて手が荒れてきているのに、それでも手洗いを繰り返してしまう。
 
そんな症状でお悩みではありませんか?
 
その症状は、強迫性障害の不潔恐怖・洗浄強迫ですね。
今回は、その症状を治すコツについて書いていきますね。
 

【手洗いの繰り返し。それは強迫観念のせいです!】
 
次のような症状でお困りではありませんか? 

 

・手洗いを1回ではとても済ませることができない。
・石鹸をたくさん使って何回も何回も洗わないと気が済まない。
・洗っても、まだ汚れているような気がして、また洗ってしまう。
・肉眼では見えていなくても、頭のなかで想像した汚れまで気になる。
 
これらはすべて「強迫観念」のせいなのです。
 
あなたが「もうこれ以上洗う必要はない」と判断して、手洗いをやめようとすると、

・見えない汚れがまだついているぞ!
・万が一、感染したらどうする。大変なことになるぞ!
・また十分じゃないぞ!もう1回洗え! 
 
と強迫観念があなたに指令を送ってくるのです。
強迫観念があなたを脅し、不安にさせて、手洗いを強要するのです。
 
治すコツは、強迫観念を無視することです。
次に、強迫観念を無視するための考え方をお伝えします。 
 

【強迫観念は脳の「エラーメッセージ」だから無視しましょう!】
 
手洗いの繰り返しをやめるためには、強迫観念の指令を無視することが大切です。
そのためには強迫観念の正体をきちんと理解することが重要です。
 
強迫観念の正体。それは、脳の「エラーメッセージ」なのです。
手洗いは1回で十分なのに、「まだ十分じゃないぞ!もっと洗え!」と、

脳が間違った指令を送っているに過ぎないのです。
 
「まだ汚れているぞ!」は、ウソの警告です。 
「もう一回洗え!」は、ニセモノの命令です。
 
あなたはウソの警告やニセモノの命令に騙されてはいけないのです。
エラーメッセージだから徹底的に無視しちゃいましょう。
 
あなたが2回以上手を洗いたくなった時は、
・これは脳のエラーメッセージだ!

・ニセモノの命令には従わないぞ!

と自分に強く言い聞かせましょう。そして、手洗いを繰り返さないことが大切です。
 
ちなみに、強迫観念がエラーメッセージだという証拠もあります。
 
あなたは強迫性障害になる前は、どうしてましたか?
おそらく手洗いは1回だったと思います。
汚れがひどくないときは水洗いで十分と思えた時もあったのではないでしょうか。
 
それでも何も起こらなかったですよね。
ばい菌に感染したり、病気になったりもしなかったはずです。
 
つまり、手洗いは1回で大丈夫だという判断こそが、正常な脳の指令なのです。
だから、「何回も何回も洗わないといけない」というのは、脳のエラーの指令なのですね。
 
エラーの指令に従わないこと。そして手洗いを1回で済ませるトレーニングを早速してみてくださいね。

 


【強迫観念は「洗え洗え詐欺」だから無視しましょう!】
 
強迫観念は、「見えないばい菌がついているからもっと洗え!」「感染するからもっと洗え!」と
しつこくあなたを不安にさせて、手を洗わせようとします。
 
でもこれは、脳のエラーの指令です。つまり、ウソなのです!
一回洗えば十分なのに、「まだ不十分だ」とウソをついて、あなたを不安に陥れようとするのです。
 
そういう意味で、私は強迫観念はウソつきの「洗え洗え詐欺」と呼んでいます。
十分きれいになっているのに、「洗え!洗え!」と脅してくる詐欺ですね。
 
いいですか!詐欺ですよ!詐欺だから、ひっかかったらダメですよ。 
手を何回も繰り返し洗ってしまうのは、見事に詐欺にひっかかってしまっている状態です。
次からは騙されないようにしてくださいね。
 
手を何回も洗いたくなったら、こう唱えましょう。
「これは強迫観念のしわざだ!こいつは詐欺だから無視しとこー!」 
 
詐欺師は、一度言うことを聞いてしまうと何回もからんできます。 
無視することが、一番いいのです。無視を続けていると詐欺師はあきらめて攻撃をやめますからね。
そのときあなたが、強迫観念に勝ったときです。
 
強迫観念を無視するトレーニング、さっそく実践してみてくださいね。
もし、一人で取り組む自信がない場合は、ご相談してくださいね。